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髪の悩みの解消+ウィッグデザイン

髪の悩みを解消するためにウィッグを購入する場合、
薄毛や白髪を隠すことだけに焦点が当てられがちです。
しかし、ウィッグデザインは、
美容室でヘアスタイルを変えること同様に重要です。

プロフィール
金井 豊(Kanai Yutaka)
ウィッグデザイナー、RITZ代官山代表
経歴:
1992年: RITZオープン
1996年: 米国グリーンカードを取得し、
ニューヨークに拠点を移す
2000年: 帰国後、サロン展開を開始し、セミナー、ヘアショー、撮影などを手掛ける
現在: ウィッグデザイナーとして活動中。ウィッグ専門チャンネルをYouTubeで運営中
主な活動:
ウィッグデザイン: 「似合わせの法則」理論をベースにオリジナル「カウンセリングブック」を使用し、一人一人に合ったウィッグデザインを提供
ウィッグカット: 専属のウィッグカッターと連携し、デザインからカットまで一貫して担当
専門分野:
ウィッグデザインおよびカット
特徴:
一人一人の顔に合わせたオーダーメイドウィッグを提供
「美髪ファイバー」など高品質の素材を使用し、自然な質感を実現
メディア
YouTubeチャンネルでのウィッグ専門コンテンツの配信
シザーズリーグ
出版
すべては記憶になるサービスのために (フォレスト出版)
フレーミングカット (女性モード社)
リッツパーママニュアル (女性モード社)
ミッション:
「いくつになってもオシャレをして、イキイキと暮らしていきたい」と願う女性たちの強力なサポーターとして、美しいヘアスタイルを提供すること

似合うウィッグデザインとは?

似合うウィッグデザインとは?
「違和感がない」
「あなたらしい」
「人から好感を持たれる」
「自分に合っているウィッグデザイン」

ではないでしょうか?
似合うウィッグデザインとは、
「あなた自身の魅力を最大限に引き出す自然で、
周りからも好感の持てるスタイル」と言えます。
それを実現する方法が

「似合うウィッグデザインの法則」
になります。

似合うウィッグデザインを作る10の要素

トレンド
ダイヤモンドシルエット
レングス
バングのデザイン(分け目を目立たせない)
毛先の動き
髪の動き
トップから後頭部のボリューム
毛束感
肌色、自分の毛の色・質に合った毛材
襟足のデザイン(フルウィッグ)

10の要素を取り入れて、ヘアスタイルを作ります。

ウィッグデザインの要素1:トレンド

50代以上の女性に似合うトレンドのウィッグスタイルは、顔型をカバーし、
実年齢より若く見られるスタイルと手入れのしやすさを兼ね備えているものが人気です。
今のトレンドに合ったスタイルを紹介します。

ソフトレイヤーボブ

ソフトレイヤーボブは、
ボブカットに柔らかいレイヤーを加えたスタイルで、
自然な髪の動きと軽やかさが特徴です。
レイヤーによってボリュームがコントロールされ、
髪全体に柔らかい質感が生まれます。
顔周りを優しく包み込み、シャープな印象を和らげます。
セットやお手入れが簡単で、
カジュアルからフォーマルまで多様なスタイリングが可能です。
上品で女性らしい印象を与え、
幅広い年齢層や髪質に対応する人気の髪型です。

ピクシーカット

ピクシーカットは
シャープでエッジの効いたスタイルが特徴です。
顔の輪郭を強調し、目や頬骨を引き立てる効果があります。
トップにレイヤーが入っており、髪に動きが生まれます。
お手入れが簡単で、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。
ハイライトを加えることで、立体感や深みが増し、
より個性的な仕上がりになります。
多様なスタイリングが楽しめるため、幅広い年齢層に人気があります。

ハイライトが入ったピクシーカット

ハイライトが入ったピクシーカットは、
シャープなスタイルで、トップにボリュームを出すレイヤーが特徴です。
ハイライトにより立体感や深みが増し、顔の輪郭や目、
頬骨を引き立てます。セットやお手入れが簡単で、
モダンでスタイリッシュな印象を与えます。
ジェルやワックスを使った多様なスタイリングも楽しめ、
個性を強調しつつ手入れがしやすい髪型として人気があります。

ウィッグデザインの要素2:ダイヤモンドシルエット

ダイヤモンドシルエットは顔の幅を調整し
全体的な印象を引き締めるためにデザインされています。
日本人に一番似合うシルエットになります。

特に顎ラインや頬骨を強調し、
これらの特徴を際立たせるのに適しています。
スタイルには、
顎に向かって細くなる鋭角的なレイヤーが含まれており、
洗練された雰囲気を加えています。

1980年一世を風靡した「聖子ちゃんカット」を知っていますか?
松田聖子さんがデビューしたときのヘアスタイルです。
当時の女性の多くが、「聖子ちゃんカット」をしていました。
なぜ、誰もが聖子ちゃんカットをしたのか?
聖子ちゃんカットは、顔型など関係なく、誰にでも似合ったからです。
聖子ちゃんカットのシルエットが「ダイヤモンドシルエット」です。
今のスタイルのベースは、聖子ちゃんカットのアレンジでもあるといえます。

ウィッグデザインの要素3:レングス(髪の長さ)

50代以上の女性が選ぶウィッグスタイルで最も人気のあるレングスは、
メンテナンスが容易でスタイリングがシンプルな
「ショートカット」と「ミディアムレングス」です。
この長さは、顔の形に柔軟に合わせやすく、
エレガントかつ自然で違和感のないスタイルになります。

ショートレングス

ショートレングスの特徴は、
スタイリッシュでありながらメンテナンスが簡単で、
若々しさを演出できる点にあります。

メンテナンスの簡単さ:
ショートカットは、長い髪に比べて手入れが楽であるため、
忙しい日常生活の中でもスタイリングが簡単です。



若々しい印象:
ショートカットは顔周りをスッキリとさせ、
活動的でフレッシュな印象を与えます。
特に顔の形がハッキリと見えるため、
自然な若さを強調することができます。


スタイリングの多様性:
短めの長さでも様々なスタイルが楽しめます。
テクスチャードピクシーカット、ボブカット、アシンメトリカル
なスタイルなど、多種多様なカットが存在し、
それぞれ個性を活かしたアレンジが可能です。


顔の特徴を強調:
ショートカットは顔の特徴をはっきりと見せるため
、眉毛や目元、頬骨などの美点を引き立てます。
このため、メイクやアクセサリーとの相性も良く、
より洗練された外見を演出できます。


クラシックで時代を超えたスタイル
: ショートカットは流行に左右されにくいクラシックな
スタイルでありながら、
少しのアレンジやモダンなカットで
トレンドを取り入れることもできます。

ミディアムレングス

50代以上の女性に人気のあるミディアムレングスのウィッグには、
以下のような特徴があります。

汎用性:
ミディアムレングスは、非常に汎用性が高く、
様々な顔の形やスタイルに合わせやすいです。
それが、幅広い年齢層に支持される理由の一つです。


若々しい印象:
適度な長さは顔周りに自然なフレームを作り出し、
若々しさを演出します。
また、顔の形を柔らかく見せる効果もあります。


維持のしやすさ:
ショートカットよりは手入れが必要ですが、
ロングヘアに比べると維持はずっと容易です。
日常のブラッシングや洗髪がシンプルで、
ウィッグの寿命を延ばすことができます。

ウィッグデザインの要素4:バングのデザイン

50代以上の女性におすすめのバング(前髪)のデザインには、
顔の形や個性を考慮して選ぶことが重要です。
また、分け目が目立たないことも大切です。
年齢に適したバングスタイルとその特徴を紹介します。

ストレートバングス

特徴:
クラシックなストレートカットで、
眉上でカットされることが多いです。

利点:
前髪がストレートでシンプルなため、
顔全体の印象を整える効果があります。
また、額のしわをカバーするのにも有効です。

カーブバンク

特徴:
やや長めにカットされ、端が内側にカーブしているスタイルです。

利点:
顔の形に自然に沿うため、やさしい印象を与えることができます。顔の丸みを柔らかく見せる効果もあります。

シースルーバンク

特徴:
薄く透けるように軽くカットされた前髪で、
自然で柔らかい印象を与えます。

利点:
重たく見えず、ナチュラルなスタイルが好まれる方に適しています。
また、額の一部が見えることで、重さを感じさせません。

ハイライトバング

特徴:
ハイライトバングは前髪に異なる色を入れることで、
髪全体にアクセントを加えます。
通常のバングに比べて、立体感と動きを感じさせます。

利点:
ハイライトバングは顔の周りに明るさを加えることで、
顔全体を明るく見せる効果があります。

ミルフィーユバング

特徴:
前髪が束になって分かれてカットされています。
この層構造により、前髪全体が軽やかで動きのある仕上がりになります。

利点:
束の数や長さを調整することで、
どんな顔型の人にも似合うスタイルに仕上げることができます。
顔の輪郭をカバーしたり、バランスを取ったりするのに効果的です。

ラウンドバンク

特徴:
前髪が額に沿って自然にカーブし、
柔らかく優しい印象を与えるスタイルです。
全体的に若々しく、自然な仕上がりとなっています。

利点:
前髪が顔を部分的に覆うことで、若々しい印象を与えます。
また、目元を強調する効果があるため、目が大きく見え、
丸みを帯びた前髪が顔周りを包み込むような形になるため、
柔らかく優しい印象を与えます。

これらのバングスタイルは、
それぞれ50代以上の女性の顔の形や特徴を考慮して選ぶことで、
エレガントで洗練された印象を与えることができます。
個々のスタイルに合わせて、
髪の質感や全体のヘアスタイルと調和するバングを
選ぶことが重要です。

ウィッグデザインの要素5:毛先の動き

50代以上の女性に似合うウィッグの毛先の動きを加えることは、
見た目をより自然で活動的に見せる効果があります。
以下に、適切な毛先の動きのスタイルとその特徴を紹介します

毛先の動きがストレート

特徴:ストレートな毛先の動きのあるヘアスタイルは、
シンプルで洗練されたスタイルです。

利点:毛先に動きを加えることで、
エレガントさとともに柔らかさもプラスされ、
女性らしい雰囲気が強調されます。

毛先にソフトウェーブ

特徴:
ウィッグの毛先に軽く波打つウェーブを加えるスタイルです。

利点:
ソフトウェーブは顔周りを優しくフレームし、
女性らしい柔らかさを演出します。
このスタイルは自然体でありながら、洗練された印象を与えるため、
カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍します。

毛先の動きを不規則に動かす

特徴:
毛先を不規則にカットすることで、ランダムな動きとテクスチャをプラスします。

利点:
テクスチャードエンドはモダンな印象を与え、
スタイリングが楽しくなるスタイルです。
自然な動きがあり、髪に深みと躍動感を与えます。

毛先を外側にカール

特徴:
毛先を外側に向けて軽くカールさせることで、元気でポップな印象を与えるスタイルです。

利点:
フリップアウトは顔の形を引き立て、視覚的に楽しい印象を与えます。
特にカジュアルな装いにマッチし、若々しい雰囲気を演出します。

これらのスタイルは、50代以上の女性がウィッグを使用する際に、
より魅力的で自然な外見を実現するために役立ちます。
毛先の動きを選ぶ際には、
自身の顔の形や好みのスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

ウィッグデザインの要素6:髪の動き

ウィッグに自然な髪の流れと動きを加えることは、
その見た目を本物の髪のように感じさせるために非常に重要です。
以下に、ウィッグに自然な動きを加えるためのポイントを紹介します。

レイヤーを入れる

レイヤーを入れることで、髪に軽やかさと動きが生まれ
ウィッグに
自然なボリューム感と流れを作り出すことができます。

毛先にワックスなどで質感をつける

ウィッグの毛先にワックスなどで質感を加えることで、
風になびくような自然な動きを演出できます。

カラーの選択

ウィッグに自然な色合いのハイライトやローライトを入れることで、深みと動きが増します。
これにより、光の当たり方によって色の変化が生じ、より自然な外観になります。

これらのポイントを活用することで、
ウィッグはただの代替品ではなく、自然光の下でも美しく見える、
リアルな髪のように感じることができます。
こうした工夫を施すことにより、
ウィッグを使用していることを忘れさせるほどの
自然な見た目を実現することが可能になります。

ウィッグデザインの要素7:トップから後頭部のボリューム

トップから後頭部にかけてのウィッグのボリューム調整は、
全体のバランスとスタイルを大きく影響するため、非常に重要です。
適切なボリュームは、
頭の形にフィットした魅力的なスタイル作り出します。
以下に、トップから後頭部のボリュームのポイントを紹介します

自然なカーブ

ウィッグのトップから後頭部にかけて、
自然なカーブを作り出すようにボリュームを加えます。
これにより、頭部全体に自然な流れが生まれ、
リアルな髪のような見た目になります。

レイヤーを入れる

レイヤーを加えることで、
ウィッグに動きと軽やかさを与えることができます。
特に後頭部にレイヤーを多めにすることで、
自然なボリューム感を出すことができます。

これらのテクニックを適切に使用することで、
ウィッグのトップから後頭部にかけてのボリュームを
自然で魅力的に見せることができます

ウィッグデザインの要素8:毛束感

ウィッグにおける「毛束感」は、
自然でリアルな髪の質感を再現するために非常に重要です。
一本一本の毛が独立して見えることで、
ウィッグでも自然な髪のような見た目を実現できます。

毛束感の作り方

髪の毛をつまみ上げて、
毛束を作っていきます。

スタイリング剤を使ってセットを
していきます。

ウィッグでも自然な毛束感と質感を持たせることができ
より本物に近い髪のような見た目を実現できます。
自然光の下での見た目も美しい、毛束感ができます。

ウィッグデザインの要素9:肌色、自分の毛の色・質に合った毛材カラー

ウィッグを選ぶ際に肌色に合った毛材を選ぶことは、
全体の外観に自然さと調和をもたらし、より魅力的に見せるために非常に重要です。
肌の色と調和するウィッグの色を選ぶことで、外見が自然に見え、
ウィッグであることが目立ちにくくなります。
肌色に合わせたウィッグの色の選び方についてのポイントを紹介します。

肌のトーンを知る**:
自分の肌のトーン(暖色系か寒色系か)を
理解することが第一歩です。
暖色系の肌には
暖色系(ゴールデンブロンド、ウォームブラウンなど)、
寒色系の肌には
寒色系(プラチナブロンド、アッシュブラウンなど)
が似合います。

肌のトーンをベースにカラーチャートを使って自毛と合う色を選ぶ

ウィッグの毛材と自毛を合わせることにより
自然でリアルなウィッグが作れます。

ウィッグデザインの要素10:襟足のデザイン

ウィッグにおける襟足のデザインは、
全体の見た目とバランスに大きな影響を与える重要な要素です。
襟足の自然な流れや長さが適切に保たれていると、
より自然な印象を与えることができます。
襟足のデザインに関するポイントを紹介します。

自然な流れ

襟足の毛が自然に流れるようにカットすることによって
見た目の自然さを大きく左右します。

ウィッグの製作時には、
襟足の毛が首に沿って自然になじむようにカットすることが重要です。

適切な長さ

襟足の長さは、
ウィッグが自然に見えるかどうかを決定する要因の一つです。
短すぎると男性の襟足のように見えることがありますし、
長すぎるとなネタリスタイリングが難しくなることがあります。
顔の形や希望するスタイルに応じて、
適切な長さを選ぶことが大切です。


ウィッグデザインは10のデザイン要素の
組み合わせでできています。
これらの要素を取り入れることで、
襟足のデザインがウィッグ全体の自然な外観とバランスになり、
見た目にも美しいウィッグを選ぶことができます。

  おすすめウィッグスタイル(画像をタップすると拡大されます。)